2012/9.30 「あなたとわたし 1」〈あそび編〉

三上さんが発見した石像のまえで

教わった投げ方で飛び石がちゃんと出来た!

「今日は十五夜だ!」と勢いで月見パーティ!

めがこわい WE ARE ZOMBIE!

自宅玄関前

あくる日、日曜。
前日の土砂降りの雨と打って変わって、台風一過大快晴!
しかしその日飛ぶはずだった飛行機が
東京に向かってる台風のせいで欠航となった…

でも「あきらめが肝心」と三上さん、しょうがないから遊ぼう!と

みんなで色んなところへ遊びに行った。

最初の目的地は綾町の酒泉の杜という温泉地。


その温泉へと向かう途中

ちと道を間違えて、車を
Uターンしようとした。
そのとき「ちょっと待って。あれ何?」て
三上さんは宮崎神宮の鳥居を指さす。
「ちょっと行きましょうか?」とおれはそう言って
宮崎神宮の中に入り、車から降りた。

そこからもう、三上さんは

生まれたての子供のように
興奮しながら色んなものに興味を示す。
あそこにある古代船やら、神田やら(宮崎神宮に田んぼがあるの初めて知った!)
「あれは何だ?」「これはこうかも」て
自分なりに解釈して、その話を聞くのがすごく面白い!

水たまりの池の中にある石像を近くまで見に行くと言って

躊躇なく靴下を脱ぎ、ジャボジャボ池に入って行ったのはびびった。

そこで少し、

三上さんの音楽に対する底知れぬ
追求心と探究心の姿をみれたような気がした。
とにかくバイタリティとポテンシャルが高い!

綾町の温泉「酒泉の杜」に到着し、

その前に辺りを探索しようと
向かった先がその裏にあった「恋人の聖地」という場所。
ここがまた、作ったはいいが、やりっぱなしのおそまつな観光名所で
コース奥深く進むにつれ、荒れ放題、草だらけの道になっていき、
次第には軽く迷ってしまうほどになってしまった。

しかしここでも三上さんは強い。

木のえだを折り、先頭で草を払いながら
「このきのこは毒だ」とか
サバイバル術や色んな草木のことを教えてくれたりしながら
道なき道をバサーバサーと1人で切り開いていった。

その後ろ姿は、三上さんの40年間の音楽人生を

端的に表したかのよう。
前人未到の地で、こうやって音楽も切り開いていったんだ。
音楽と普段の三上さんは地続きになっている。
それがなによりすごい!
普通はカッコつけて自分の意図と
はずれてしまいがちになる。
それをまっすぐ40年も続けてるなんて、すごい。

予想外のハードなハイキングで汗びっしょりになったが、

温泉がとても気持ちよくすっきり。

で、

ちょうどこの日、十五夜ということに気づいた三上さんは
「そうだ!ひできの家で月見をやろう!」と言い、すすきを買う。

うお〜〜!

三上さんが家に来てくださるのでさえ、超非現実的なのに
三上さんと月見だなんて…すごくうれしい。
みんなも興奮。

月見の席でも色々興味深い話をしてくださる。

中国の龍を専門に描く一族の話…
東映のピラニア軍団の話…
(個人的に大好きな室田日出男さんの話が聞けてうれしかったです!)
ほかにもいっぱい。

しばらくして

三上さんの発案で、昔の貴族がやっていたという
盆に水を入れその盆に月が映ると、その家の子供は出世するという言い伝えがあって、
それがほんとに水を入れた盆に月が映るのか?という実験をやった。
盆がなかったんで、金たらいを用意し、
場所のポイントを探り、ほんとに水の表面に
月が映ったときみんなでワァーと歓声をあげた。
なんともいえない不思議な美しさだった。

とにかく三上さんは「遊び」を知っている。


その後、三上さんが「アコースティックギターてある?」て

聞いてきて、まさかと思いながら「クラシックギターですけどありますが。。」
と答えた。そしたら、「一曲ひく!」て言って
「だってここはもうステージじゃないか!」て指差した方向が
いつも見る玄関前の草むらだった。
えぇ〜!とか思ったけど、三上さんがいざ演奏し始めると不思議!
あたりの虫の声と、月夜に照らされた草むらや木々と、漂う空気が
深みを増しより一層、幻想的な世界に一変する!
おれはここは我が家か?と思うぐらい信じられんで、
ものすごい ここはどこ?感に包まれた。
曲は「月」をテーマに置いたものだった。
とてもとてもとても素晴らしい!
我が家の玄関前で拍手と歓声が起きたのも非現実でびっくりした。



台風のおかげ?で思わぬ時間を三上さんと過ごせたわけなのだが、

三上さんやおれだけじゃなく、なかむらくんやまくらや、サラと母ちゃんも
みんな興奮して同じ時間を過ごせたのがほんとにうれしい。
今も心の底から幸せを感じている。

三上さんは楽しませるというより、本気で一緒に楽しんでる。

その力がハンパなく強いひとだ。
やっぱり磁場を持ってる。

あと、三上さんは汚れを気にしない。

草むらにも池にもどんどん入る。
汚れたあとの後悔を気にする、自分のみみっちい固定観念を
打ち破るようなワイルドさがある。

汚れても良い、

そのさきに「なにか」を発見することが大事なんだ。
つばきの実にあんな種があるのも知らなかったし、
草の葦がのちのサックスに進化したことも教えてくれた。

目の前にすぐ近くにありすぎて、逆に見えない自然なものを

改めて知ることが大事なんだと地で知った。痛感。
「なにか」をみてなにも思わない、それが普通かもしれないが、
それじゃつまらないしもったいない。
こんなに身の回りにおもしろいものが転がってる。
どこか麻痺した心をマッサージする、そう三上さんは心の按摩師かもしれない。
または棟梁。

また宮崎に来ると言ってくださった。

それまでにもっとパワーアップして三上さんを迎えたいと思う。
足下をみながら。

【行程】


9/29

東横インホテル 中央通 泊

宮崎神宮

定食 たつみ

綾町 ほんものセンター

綾町 恋人の聖地

綾町 酒泉の杜

綾町の川

綾町 照葉大吊り橋

国富町 焼き肉 東京苑

9/30
国富町 自宅 泊

スターバックス 赤江店

宮崎空港


三上さん、雨の中会場に来てくれたみなさん、

フロアのみなさん、そして仲間たち、
ありがとうございました!
次の機会、又会いましょう。